その日、うちは夢を見たんだ。 ---幼き頃のうちと、フユを。 「ねえフユくん」 『なーに?』 あれは確か‥、出逢ってまもない頃だった。 「なんでおうちに帰らないの?」 その頃のうちは、フユん家の事情とかよく知らなかった。 ただ一緒にあそんで‥、 眠たくなったら寝て、そしてお腹が空いたらご飯を食べて… でもこのときは違った。 フユはいつもと違った顔をしてたんだ。