「いや‥別に」

『アキん家反対じゃないっけ?』


「ちょっとハルと買い物に」

『そ』



声が震えてるのがバレないように強気に喋る。


「明日‥海だね」



『ん』


「もう準備したの?」



『いや、あのホテル、おれのものいっぱいあるから手ぶらだよ』


そっか。

フユが予約したんだもんねっ



『アキがあそこ行くの二回目だっけ?楽しもうな』

ニッと歯を見せて笑ったフユの顔に


ドキドキする自分がいる。




そんなフユの笑顔を見ることが出来なくなるなんて想わなかった。