フユと昔一緒に遊んだ場所をゆっくり回った。 昔はこうだったとか、ああだったとかたわいもない話をしながら。 『もう夕方だな。時間経つのはえ~』 「うん、そだね」 『帰るか?』 「…え?」 『もう帰るなら送ってく』 「今日‥フユと寝たいの」 『‥はい?それはどういう意味?』 「そのままだよ」と答えると、急に黙り込んだフユ。 やっぱ‥ダメだよ、ね。 『まじで言ってんの?』 「うん」 『わかった。んじゃあそこ行こっか』 フユが指差した先は、いかにも高級って感じのホテルがあった。