『言っとくけど、オレお前を許さねえよ?ハルにしたこと…』 ナツには‥キスしたことしか言ってなかったっけ? 実はヤっちまったなんて言ったら殺されそうだからやめとこう。 「ああ。だからせーせーするだろっ。キライなやつが居なくなって」 『…帰ってきたら許してやる』 「は?」 『いつか帰ってきて、アキを幸せにしてやるなら許してやるよ』 傷だらけの顔でニッと笑ったナツは、なんだか眩しく見えた。 「考えとくよ」 肩を軽く「コツっ」と殴り、おれも笑い返した。 これが友達、か。