「もしもし、ナツ?」 『ああ』 「ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな?」 『オレもアキに話あんだよ。今、屋上にいるけど来れるか?』 「すぐ行くよ」 うちに聞きたいことって何だろ? 屋上に行くとハルとナツが深刻な顔をしてうちを待っていた。 『ごめん、オレから聞いていいか?』 そう言うと、ナツは真っすぐな目をして喋り始めた。 ナツの聞きたいこととは、言うまでもない。 フユのことだった。