『すっかり遅くなったな。送ってくわ』 そう言って部室前で別れた。 この二人だけの自主練は、あたしとフユが二人っきりになれる時間なんだ。 物心着いたときには、フユが隣に居て。 無口で無愛想だけど この練習のときはよく喋る。 たまに見せる仕草や笑顔が うちの心臓をうるさくさせる。 ハルとナツとフユの四人で居るとき わかることがあるんだ‥。 ナツの気持ち、っ。