通された部屋は、机以外何も置かれていない、本当にシンプルな部屋だった。 うちが入って数分後、 フユが入ってくる。 『アキが入ってくるのは初めてだよな。ここおれの部屋』 そう言うと、椅子にゆっくり腰掛ける。 『用事か?』 「えっ?」 『なんか用事があったから、わざわざここまで来たんだろ?』 「あ‥うん」 図星すぎて思わず黙りこんでしまう。 『おれ、12月に留学するようになったから』 フユの言葉が 耳に入ってこな、い‥。