お前だけ


「プージャ…」

「ほい。なんか落ちてた」

「ありがとー」

しっかし部屋綺麗にしてんなー
まあ…服とかは散乱してっけど。

「もう23時か。俺帰るわ」

「え…。」

「ん?どした?」

「あのね…ここもうちょっといて…あたし…一人寂しいし…」

「…でも」

「お願い…」

愛は…かあさんも親父もいなくて
すんごく悲しい思いしてきたんだな…

「…わかった。ありがとな」