「・・・グスッ・・・」
「何勘違いしてんの?」
バスローブを着た泰我に、私は捕まる
身体の力が抜けて、ほぼ泰我に身を任せてる
「・・・お前高熱あんだから・・・寝てろ」
「・・・」
大人しくベッドに潜り込んだ
泰我の髪から雫が落ちる
「俺達を、蘭子が別れさせようとして、満里や秀を使ったんだ」
・・・泰我のお母様が・・・?
泰我の左手の小指に指輪がはまってる
「まんまと、はめられたんだよ。俺達は」
「・・・・でも・・・ご主人様は・・・本気じゃないって・・・」
悲しくて涙がでる
別れたのに、名前でなんて呼べないよ・・・
「・・・あれは・・・」
泰我が頭をかく
「・・・・本気じゃ・・・ないなら・・・優しくしない、でください・・・」

