気づくとすぐ横にゆりの顔があった。

念のため頭をさわって確認する。

豊富な髪。

また16歳になった夢をみているらしい。

「しん」

ゆりが抱き着いて来た。

すべらかな肌の感触を直に感じて、真也は息を飲んだ。

二人は裸だった。

ベッドに横たわって抱き合っている。

それに気付いた時、真也は血が逆流するほどの興奮を覚えた。

夢中で唇を吸った。

ゆりのシャンプーの香りが、真也をさらに酔わせた。

「ゆり!」

二人はしばし至福の時を過ごした。