沙羅さんのお兄さんですし、暗証番号わかんないと入れないですし、やり方だけなら…。
僕はそう思いやり方だけ教えた。
男「こうですね。ありがとうございます。」
京「いえ…。では、また。」
僕はお兄さんとわかれて部屋へと戻った。
僕のしたことによって彼女がどんなに苦しんでいたのか哀しんでいたのか、僕には知る由もなかった。
――――――――――――
―翌日―
ピーポーピーポーピーポーピーポー
救急車が近付いてきているのがわかった。
京「何かあったんでしょうか…?」
僕は、家を出た。
えっ…?
目の前が真っ暗になった…。
道端にたくさんの人と
4人の救急隊員、
それと身体中血だらけで運ばれる女性。
京「沙羅さん!!」
ピーポーピーポーピーポー
彼女は運ばれてしまった。

