な……に…それ…。
騙してたの?




赤ちゃん出来たって…恥ずかしそうにあたしに申し訳なさそうに謝ってたじゃない…。



あたしは、ふと気付く。
女は妊娠しているのに呑気に煙草なんて吸っている。

















………あたしと京ちゃんを別れさせるウソだったんだ…。


女「きゃはは。いい気味よ。」



あたしは気付けば女のとこまで行く。


女「あっうん。じゃーね♪…ってあんた!?」



女はあたしを見て驚いている。でも、直ぐに怪しく笑った。


女「クスッ。もしかして聞いちゃった?あたし、妊娠なんてしてないよ♪だから、あたしと京はシてないんだよ。」


沙「……どうして?どうしてあたしから京ちゃんをとるの?」


泣きそうなことを我慢して話す。


女「あんた邪魔なんだよね。ってか今さら、京のとこに戻れるとか思ってんの?」




……えっ…。





あたし、どうしたいんだろ…。もう、京ちゃんとは別れているのに…彼女でも何でもない…ただの知人なのに。



女「京に触れないでよ。あんたどうせ、いろんな男と寝てるんでしょ?汚い体で京に近づけないでよね。」