あたしは早くここから逃げたいと思った。
はのんさんと笑っている京ちゃんを見たくなかった。京ちゃんの隣はいつもあたしだけって……。
情けなくて…、
哀しくて…、
苦しくて…、
あたしのこの気持ちはどうしたらいーんだろ…。
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沙「ん…。」
ふと横にいるやつの顔を見る。
沙「…………はぁ。」
まだ、6時だ。
シャワーして隣の男が起きる前にここから立ち去ろう。
あたしは、直ぐにシャワーを浴びホテルを後にした。
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トボトボ…
人が少ない道を歩く。
女「楽勝よ。」
ふと耳にこの言葉が入った。女の人の声しか聞こえない。どうやら電話しているみたいだ。
女「そー。あたし、狙ってたのに彼女いたから奪っちゃった♪」
…………えっ?
あたしがその女の人を見る。
あちらは気付いていない。
女「んーっとね、妊娠したってガセ言ったら信じて別れてくれたよ。あたしが騙しているとも知らずにさあ。あはは。」
はのんさん?

