「じゃあ、おやすみ」


『おやすみ』


と、斗和の声が聞こえてから、電話を切った。




甘えてはいけない。

斗和のお荷物には、絶対なりたくない。


今自分が思っていることは、ただの我が儘。



そんな自分勝手な我が儘で、斗和を振り回してはいけない。