『…もう…』 『心配すんなっつってんだろ?』 『でも…』 『大丈夫だって。早く行けよ』 とめんどくさそうに、言った羅兄ちゃん。 『…羅…』 『んだよ…』 『……ママの知らない羅に、ならないでね』 『…………』 『じゃあ行くね?』 『お母さん!斗和!またね!!』 と泣きながら、でも笑顔で手を振る姉。 そして、ガチャン…という音とともにドアが閉まった。