『僕に…できる?』 すると、抱き締めていた俺の体を離して、『あたりめぇだ、斗和は俺の弟なんだからよ』と言ってグシャッと頭を撫でた兄。 『わかった!!僕、お母さんと緒羽の事守る』 『よし、良く言った』 と言って微笑んだ羅兄。 『羅兄ちゃんは、お姉ちゃんとお父さんの事、守ってあげてね?』 と言うとふっと、口角をあげて、『任せろ』と言った羅兄。 そして、『指切り』と言って、羅兄ちゃんとしっかり《指切り》をした。