「ちょ…ちょっと!ま、舞耶!!」 と舞耶を呼び止めると、舞耶は立ち止まり、ため息をつきながら、私の方に振り返った。 そして、近付いて来て 「あそこには何がある?」 と言って、ソレに目を向けながら質問した舞耶。 「…バイク…」 「バイクの回りにいる人達は、みんな何着てる?」 「…特攻服…」 「つまり?」 「……走る…」 「…ってことは?」 「……集会……」 「わかってんじゃん…」 「………」 「行くよ」 と、言って歩を進める舞耶。