―――――――――。 「ありがと」 とちょっと寂しそうに、でもやわらかく笑った結嘉。 「ん」 と言って結嘉の頭を、ポンポンと撫でる。 空はいつの間にか暗くなり、星と月が綺麗に顔をだしていた。 結嘉はいつも、家まで送り届けると、ちゃんと「ありがとう」と言う。 その「ありがとう」は、寂しそうだけど、どこか暖かいから好きだ。