「やっぱ、ここに居た」 そう言って、近付いてくる。 「…んだよ」 伏せながら言う。 「絆創膏、入ってあげるから。顔、あげて?」 「いい」 「ばい菌入ったら、困るよ」 「知るか」 「早く、顔あげて」 「いいって言ってんだろ」 「あ、そっか。そんなダサい顔、見られたくないよね」 「あ゙?」 そう言ったと同時に、あげてしまった顔。 「隙ありっ♪」 そう言って、絆創膏を貼られた。