すると、ぎゅっと握り返してくれる、結嘉の小さな手。 そんな小さな対応が、一々嬉しくて嬉しくて。 相当結嘉にハマってるんだ、と自覚する。 すれ違う可愛らしい店に、結嘉は「可愛い〜!」と、連発する。 「今度な」 「えっ!?…いいの?」 「ん」 「やった〜♪」 と喜ぶ結嘉。 正直言って、女の子女の子な店は苦手と言うより、嫌いだ。ピンクで統一なんてされたら、もっと無理だ。 だけど、結嘉のため。 結嘉が喜ぶなら、我慢だろ。