「公園、入ろっか」 公園に入って、ブランコに腰を下ろす、私と海人さん。 「ガキん時は、ずっと家族でいられるって思ってたけど…、案外あっさり別々になっちゃったし」 悲しく笑う海人さん。 「俺、好きだったんだよ。家族みんなで、飯食ったりすんの」 「………」 「柄悪い兄ちゃんとかでも、家族で出掛けるってなると、一緒について来たりさ」 楽しかったなー、と海人さん。 「親父だって、怒るとすんげー!怖かったけど、一緒に遊んでくれたりして」