暴走★Boy 




「え?」


「あいつ、斗和が女どもに囲まれてても、結嘉ちゃん普通だから」


私の歩幅に合わせて、ゆっくり歩いてくれる海人さん。



「………」


「束縛とか、しなさそうだね」


「…重い女は嫌なんで」


「重い女、か…」



すこし冷たい風が、私たちを撫でた。



「我慢は良くないよ。あいつの彼女は、結嘉ちゃんなんだから、自信持っていんじゃねぇの?」