「そっか。…隣、いいかな?」

あいているソファーを、見ながら尋ねる人。



「ぁ、どぞ」

と、言って少し、端による。



「ありがとう」


そう、微笑んで隣に座った。


「えーっと…」

ぎこちなく、話し掛ける私。


「ぁ!俺、慎吾(シンゴ)宜しくね」



みんなには、しんちゃんって呼ばれてるけど、好きに呼んで!!と、言ったあとに優しく笑った。


「ぇっと…私は」


「斗和の彼女、結嘉ちゃん…だよね?」


「ぇ、あ…まぁ」


曖昧な、返事の仕方。

自信、持てばいいのに…。


囲まれてる斗和に、目をやる。