「今日は、ここでいいのか?」
さっきとは、打って変わって、やっぱり―総長―なんだ…、と感じさせられるオーラで斗和と話す海人さん。
「こっちの方が、楓もいるし、結嘉に良いと思って」
「そうか、じゃあ飲むぞ」
そう言って、部屋から出ていく海人さん。
…かっこいい……。
「おまえが見とれんのは、こっち」
顔をぐいっと、斗和の方に向けられた。
…うん、斗和もかっこいい。
海人さんに負けないくらい、かっこいい。
やっぱ兄弟って、似てるんだな…。
じーっと、斗和の顔を見ている私。
「やっぱ、見なくていい」
と、顔を少し赤くして、私の手を取り、歩を進める斗和。
………?…

