『気をつけてね』 そう言って、見送ってもらてから数分後――、 その場所に近づくにつれ、辺りは騒がしくなり、バイクの音や、笑い声が耳に届いた。 「斗和!」 駆け寄って来たのは、 「楓」 「結嘉も来たんだ?」 「ぅ、うん」 「あー、舞耶連れて来ればよかった」 ちょっと悔しそうに、そう笑った楓。 「兄貴は?」 「多分いる」 「おまえ、話すんだのか?」 「わかんねぇけど、多分大丈夫だろ」 なんて、よくわからない会話を、淡々としている斗和と楓。 前にも何度か来たけど、やっぱりちょっと怖い。