愛しい、 と。 …斗和のそういう所が好き。 さりげない優しさとか。 確かに斗和はヘタレだけど…。 中庭のベンチに座ると、ふぁ〜っと欠伸をした斗和。 「寝不足?」 と私。 「うーん…」 目をトロンとさせながら言った斗和。 そしてコテっと私の肩にもたれた斗和。 スーっと耳元で聞こえる斗和の寝息。 周りの女子が鋭く私を睨みつけ、ちょっと辛い状況だけど『幸せだなぁ』なんて思っちゃったりする私。