最初は本当に放心状態で、信じられなかった。とゆーか信じたくなかった。だから《たまたまだ》と言い聞かせていた。 けれど、デートを重ねていくにつれ……残念ながら斗和はヘタレだと確信した。 だから、デートをしていて不良たちに絡まれ、斗和が私を置いて1人逃げるなんて、もう恒例だ。 呆れながら、去って行く彼の後ろ姿を見るのも毎度のこと…。 「全然そんな風に見えないのにね!」 なんでだろ?と舞耶。