「みんな…みんな…俺を裏切って…消えてしまいたい…」


「やめてっ!」


あたしは不意に叫んだ


「そんなこと…言わないで…あたしが愛してるのは桑田くん…それだけは変わんない…でも!あたし…駿くん好きだよ?…これからもずっとおしゃべりしたい…メールしたい…友達でいたい…だから 消えたい なんて言わないで…駿くんがいなくなったらみんな悲しむよ…」 「嘘だっ!」


駿くんは叫んだ


あたしは駿くんに抱きついた


「…嘘じゃないよ」


「嘘じゃない…」


そういうと駿くんは子供のように


あたしの胸で泣いた


駿くんの泣き声と一時間目を知らせるチャイムがこだました…