ゴッドゲーム

「ありがとうございます」
顔を上げるその子を見たオレは
また目を疑った


「神楽がなんでここにいるんだ」


神楽とはオレの幼馴染である

「私は神楽さんではありませんよ。
私は、シオンといいます」


そんな、声も顔も背もなにもかも
同じ人間がいるのか?


「ごっゴメン人違いだった」


シオンと神楽が同一人物だったとは
まだ誰も気づかなかった…