「おっ。けっこう似合うかも」


体をくるくると捻らせ、全身を確認する。
鏡には新しい制服を着た自分がうつっていた。

今日から私立風間学園高校の2年生。
4月の下旬という中途半端な時期の転入だけど、 やっぱり新しい生活はドキドキ、ワクワクする。

友達出来るといいな。

仕度をすませ、リビングへ行くと、そこには晴紀の姿があった。
部屋着のまま、眠いのか目がトロンとしてる。



「……おはよう」



無視するのも気が引けたので一応挨拶をする。