この感情の理由。
凄くドキドキしたり、緊張したりはしないけど美紗から目が離せない理由。

レオの言葉が頭をよぎる。


“恋をしています”


そうか。俺。まもりたいんだ。

あいつを。美紗を。
俺がまもりたい、そう思った。何もかもから。

俺のこの手で。
俺自身で。
美紗をまもりたい。

泣かないように、怖いことがないように。
俺が側でまもりたい。

それも“好き”の感情のひとつというならば、俺は、美紗のことが好きなんだ。


好きなんだ。