晴紀の甘い香りに酔いそうになる。 うぅ、ドキドキしすぎてクラクラしてきた。 なのに、全く嫌な香りではない。むしろ好きな方だ。 甘い香りは私をすっぽりと包み込んでいる。 それがムカツクのに妙に心地いい。 どうしてそう思うのかはわからないけれど。 晴紀は頭上で規則正しい寝息を立てている。 その呼吸にいつしか誘われ始め、いつの間にか眠ってしまったーーーー……