晴紀はそのまま机で書き写しし始めた。
その様子をベッドの上から眺める。


「部屋に持って行ってもいいよ」

「ここでいい。すぐ終わる」

「そんなんで覚えられるの?」

「ある程度は」


あーそうですか。頭がいいんですね。
ノートを書き写す顔を眺める。
真剣な表情。
黙ってれば確かにカッコイイ。



「あんま見るな。金とるぞ」



……黙ってれば、の話しだが。