そういえば、熱あったんだっけと思い出す。 じっと顔を見ると深く眠っており、気持ちに反して体は回復を求めているようだ。 覚悟を決めた分、少し拍子抜けしてしまうが今回はここまでで良かったかもしれなかった。 だってドキドキし過ぎて心臓が破裂するとこだった。 私の隣で無防備な表情で眠る晴紀。 それがたまらなく愛おしい。 私は晴紀をギュウッと抱きしめて、いつの間にか眠りに落ちていたーー…………