VS~Honey~



「好きだよ……美紗」


額をつけて優しく微笑む晴紀に、涙が出てきた。
苦笑した晴紀がそれを拭う。


「もっと」

「うん……」


もっともっと晴紀で気持ちを満たしてほしい。

晴紀しか見えないようにしてほしい。

晴紀だけを感じていたい。

たくさん、たくさんキスしてほしい。

激しく、優しく、晴紀が絡みついてくる。

合わせるのはやっとで、私の頭がボーッとしてきた。


「は、晴紀……」

「……美紗」


晴紀がギュッと抱きしめてくる。

私もギュッと晴紀を抱きしめた。


晴紀。