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しまった! と思った時はもう遅かった。

あっという間に形勢逆転し、晴紀は意地悪な笑顔で私を見下ろしている。

つまりは、ベッドに押し倒された形となってしまった。
掴まれた腕が熱いのは、晴紀の熱か自分の熱か。


「ご、ごめんね?」


とりあえず謝ってみる。
身体が晴紀の体重を感じ 心臓の音が伝わりそうだ。


「謝ってもダメ」


にっこり笑うその顔はどこか楽しそう。

そして至近距離での笑顔に鼻血が出そうだ。

ドキドキが激しく、余計に顔が赤くなる。
呼吸のしかたがわからなくなりそうだ。
すると、晴紀は呆れたようにため息をついた。


「ほら、すぐ赤くなる」

「だって」

指摘されて、でも仕方ないじゃない、と言おうとした時。