「なぁなぁ。晴紀は美紗ちゃんに告ったりしないの?」 歌番組の収録後、衣装から私服に着替えていたら、陸が隣でつぶやいた。 思わず手が止まる。 俺はそのまま陸を無視して素早く着替えを済ませて帰る準備をする。 陸は詰まらなそうに口を尖らせる。 「無視すんなよ~」 「スタッフさん達に挨拶して帰ろうか、陸」 他のメンバー達はすでに帰ったり、違う仕事へ向かっていたが俺達は直帰だ。 俺は陸を促し、マネージャーがまつ地下駐車場へ行くため、テレビ局を出る。