『あっ忘れてた!』
「どうしたの?」
『桃に友チョコ作ったの。渡してくるね』
「そっか、じゃあ玄関で待ってるよ」
そう言って別れてから急いで桃の教室へ向かう。
『も〜も〜!!』
放課後なのに人でごった返す教室
「!さゆりじゃんっどうしたの!」
人混みを掻き分けあたしのところまできた桃。
桃は中学のときからの大親友。
『じゃじゃ〜ん!ハッピーバレンタイン!』
赤い箱を桃の前に出していつもの感謝を込めて作ったチョコを送る
『いつもありがとう、桃!』
「ありがとう〜さゆり!!桃もね、作ってきたの。」
桃からもチョコを受け取った
「ってか、ペットちゃんは?」
『もう〜航平はペットでもないしあたしは飼い主じゃないんだから!』
桃はあたしたちをまるで飼い主とペットみたいって言うの。
そんなわけないじゃん!!
「さゆりと一緒じゃないなんて珍しい〜!いっつもしっぽ振ってついてくるのに」
『しっぽなんかないから!』
「そのペットちゃんにはもう渡したの?チョコ」
『これから渡すつもり。ってか航平はペットじゃな…「今年もさ、航平はさゆりからのしか受け取らないんだろうね。」
あたしにかぶせて桃は言った
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