甘い言葉があたしの耳にまとわりついて頭がふわふわする……なんだ、あたしのバカ。勝手に早とちりして、
その上、グーで殴るなんて!!
最低なのはあたしだ!!
『航平…ごめんね』
「ん?さゆちゃんは何も悪くないよ、さぁ 帰ろっか」
にこにこと笑いあたしの手をとり歩き出す。
『えっちょっと、あたしまだ…あやま』
「ごめんはいらない。」
立ち止まり振り返ってグンとあたしに顔を近づける相変わらずのイケメンくん。
だから近いって、
ドキドキしちゃってやばいんだから…航平、わざとやってんのか?
頭がぐちゃぐちゃになっていると
「大好きって言って。」
はい?
『ほぇっ!むっ無理だよ、航平何急に変なこと言うのよバカ!』
至近距離に未だに慣れないあたしは照れ隠しに必死で喋る。
「…そっか。どうせ俺はクズ男だもんね」
綺麗な睫毛を伏せてしょげる姿はまるで犬だ。
「さゆちゃんから一度も言われたことないし…まだチョコももらってないし…」
『航平っ』
まだブツブツと不満をたらしてるペットの名を呼び
あたしはカバンから取り出した昨日徹夜で一生懸命作ったチョコを渡す
すると目をキラキラさせながらあたしとチョコを交互にみながら
「さゆちゃん!」
『なっなによ』
間近で呼ばれびっくりしていると
「大好きだよ、」
顔を真っ赤にして
せっかくのイケメンも
台無しなあたしの
愛するペット、航平。
こんなに飼い主に懐くペット―…
『あたしも、大好き』
今日は
HAPPY HAPPY バレンタイン
fin.
