「いまいち話が掴めないんだけど…俺が嫌われちゃったのは分かった。」
…あたしを抱きしめている手が震えている。
「…だけど、別れないよ。別れてなんかあげない。さゆちゃんを離してなんか絶対やんない。」
そう言うとギュッと更に力をいれて抱きしめられる。
「俺、クズ男かもしんないけど…さゆちゃんが大好きなんだぁ」
えっ?
顔をあげると
航平が泣いていた。
「大嫌いとか…キツイって…」
やっと聞き取れるくらいの小さな小さな声で呟く。
『嘘だぁ…本当はあの子が好きなんでしょ?あたしからのチョコいつも迷惑してたんでしょ』
.
