聞き慣れたその呼び名に思わず振り向いた先に、 『航平…!!』 ハァハァと息を切らして立っている航平がいた。 「何してたの?」 いつもと変わらない優しい声にまた涙が出そうになり 顔を俯く。 『………』 何も答えないあたしにスタスタと近づいてくる足が見えてきて 思わず顔をあげる。 「もう真っ暗だし、帰ろっか」 といつもみたいに手を差し出す航平。 .