「ワタシどうしたの?」

「どうしたって、倒れたんだよ。
 オレがミウを移動させたせいだ」

ナイは頭を抱えるようにしてる

どうやらナイは瞬間移動のことを言ってるらしが……

「ワタシに何したの?
 ワタシは、
 ……ワタシはナイとしか、シタことないんだよ?」

ワタシは混乱して泣きそうだった

「何ってあの移動で……」

こんな経験あるハズないけど、
それでもわかる

――ワタシのおなかには赤ちゃんがいたんだ

それも……

「ナイにそんな能力があるなんて、
 なんでそんな大事なこと言わないのよ?」

ナイは黙ってワタシを見てる

――やっぱり都合が悪いと黙るんだ