「夢じゃないよ、俺たちはここにいるよ」

ナイの聴覚がワタシの声をとらえる

いやワタシの聴覚か?

目を開けるとナイの背中がある

――あったかい……

この暖かい背中は夢じゃない

――でもこの感じ……

まただ

前にナイと2人乗りした時もそう思った

あの事故の後にもこんなことがあったんだろうか

――でも、もっと懐かしい

そう、もっと小さなころから好きだった男の子……