――泣きたい……

ワタシは、ムリに泣こうとしたが、涙は出てこなかった

そのまま自分の暗い暗い気持ちの中に沈みこんでく

深く深く、どこまで行っても底なしに落ち込んでいく

アタマを抱え、もがくように落ち込んでくと、イメージかホントか分からないケド、目が回って、気持ち悪くなってくる

(ピキッ……)

……と、突然、嫌な気分にヒビが入ったようにぱっくりと割れて、逆にムカついてきた

――なんでこんなに振り回されなくちゃならないの!?

ワタシはもうヤケになって立ち上がった

――ワタシが何したっていうの!?

アタマがまだクラクラするが、気持ちはそれを置き去りに暴走してる

「ステルス、図書館いこっ!」

ステルスは黙って不安そうにワタシを見たが、何も言わずついてきた