「ねぇ、腕がなくなった時、イタかった?」

しばらくお互いしゃべれなくなったけど、ワタシは聞いた

「うん。
 ヒューマノイドだって繊細にできてるンだよ。
 そうなるってわかってたら、感じなくはできるけどね……」

ステルスは笑ってみせる

「それより……」

「ナニ?」

ステルスは指先を見せた

「コーヒーでオレの白い肌が、茶色くなっちゃったヨ」

どうやら倒れた時、ワタシがコーヒーを取り損ねてコボしたことを言ってるらしい

ワタシはステルスの手に触れてみる

見ると、確かにヒトの肌よりキメ細かそうな肌が、ちょっと茶色くなってる

「えっ?」

ワタシは思わずステルスの目を見る