「ココ、聞きだすのに苦労したんだから……」

ステルスはワタシの気持ちを置き去りにして、無邪気に笑ってる

「コーヒー熱かったぜ」

ワタシが倒れた時コーヒーをこぼしたことを言ってるらしい

ステルスがあまりにこの前と変わらないんで、ワタシはちょっとアキレてくる

「ヒューマノイドの世の中になって、ステルスたちは嬉しいんでしょうけど……」

「僕らの世の中?
 はっ!!
 僕たちだっていずれは狩られるのは同じだぜ。
 新しいヒューマノイド、ウィルスみたいな思念体、
 少数の人間の支配者……
 わかんないとこで世の中が動いてるのは、僕から見ても同じこった」

「そうなんだ……」

ワタシはステルスの強い口調にちょっと驚いたが、ステルスの気持ちが伝わってきて少し安心した