「ティアラ先生…少し話せますか?」


「どうしたの?少しなら大丈夫ですよ」


「先生は、どうして、先生になろうと思ったのですか?」


「話せば長くなるけど、最初は、私、凄く貧しくって、医者が居ない場所に住んでたの、そこへ、ある先生が来て、私は、すぐに医者になろうと決めたの、そして、貧しい自分の村を守りたかったの………」


「どうして、その村に帰らないのですか?」


「いつかは、帰ろうと思ってる、だけど、まだ無理なの今の私じゃ」


「そうなんですか………」

「エレナさんは、どうしてなりたかったの?医者に」

「私も同じです、ティアラ先生と……」


「同じ……?」


「でも、聞いた通りの人でした、ティアラ先生は…」

「…?」


「ジータに聞いた通りの人でした…」


「ジータ…!!思い出したわ・・・あなたは、あの時の」


「はい。去りぎわに、夢の約束をしたエレナです。」

「そうだったの〜いつ、日本に?」


「今から、2年半前に……」


「そんなに前から……?よく来れたわね」


「一人じゃないですから……」


その言葉には、ティアラへの嫉妬と優越感とが交じりあっていた