二人は、時間が過ぎる事に気付かず  
懐かしさの中、話に更けていた


「日本に来たら、必ず連絡してね」


「あぁ、その時は、お世話になるよ」


「次、会うときは、真弓もいるからね(笑)」


「そうだな、どんな赤ちゃんなんだろう」


「可愛いに決まってるでしょ、勉と私の子供なんだから」


「そだよな…(笑)」


少し、複雑な心持ちのジータ
今も、忘れていなかったティアラの気持ちが、素直にさせてくれなかった


「私は、この子と新しい出逢いをして、この子と希望を捨てないで生きていくよ」


「お前は、昔から強いな、たまには、弱音吐けばいいのに……」


「私は、医者よ、弱音なんか吐いてられないわよ」


「そうだよな、お医者さんになったんだもんな」


「そうだよ。白い服を着たお医者さん」

「叶ったんだな夢が」


「まだ、叶ってないよ、この村の人達の診療を度々出来るようにならなくっちゃ」


「凄いな、お前は……なんだか俺も希望もてたよ、お前見てると」


「でしょ、元気の源だからね」


二人の居る場所は
暖かな風が吹いていた