「どうなされました?」


「あっ、いえ…少し恥ずかしくて……」


「最初は、みなさん、そうなんですよ。慣れれば大丈夫ですから」


「慣れるもんなんですかね・・・」


「あっ、先生?脱いでくださいよ…」


「そうですよね、動揺しちゃって


恥じらうティアラをお構い無しに、内診を始めた
検査薬も使用しながらの確認で



「先生。おめでとうございます。妊娠三ヶ月です。」

「そうですか!やっぱり、よかった、ありがとうございます。」


「勉さんの、お子さんですね」


ティアラは、一気に涙を流した
心だけにではなく、勉を感じる子供を残してくれた


「生まれ変わりなんです、残してくれたんです、勉は」


「こんな愛し方も、あるんですね、ティアラ先生」


「私は、やっぱり、幸せです。本当に幸せです」


「大切に大事に育てていきましょう。生まれてくるまでは、私も協力致しますから」


「はい、よろしくお願いします。あやこ先生」


こうして、新しい命をティアラは育て始めた