「じゃぁ…行ってくる」


「勉…帰って来て、そして、また、愛してるって、この場所で言ってね」


「当たり前だろ。待ってろ、ティアラの村の子供達の夢、守って来てやるよ」



ティアラは姿が見えなくなるまで勉を送り出した…


「私には、もう、あの人しか居ないのです……神様、お母さん、彼を必ず帰してくださいね」



空港は、軍事及び関係者以外の入港は出来なくなっていた

到着した勉の目の前に現れた風景は、まるで生き物の住まない、砂漠のようだった


「……これは…あっ、日本から参りました…………」

「この拠点が最終待機場所になっている、エリア5キロ先に入る場合は、必ず、ウィルス防御服を来てもらう」


「わかりました。で・・エリア内の生存者や状況は?」


「あまり詳しくは、わからないが、恐らく居ないかと……しかし、まだ、なんとも言えないのが現状だ、すぐに閉鎖したので……」


「わかりました、では、明日にでも、まだ生存者がいるかもしれない場所をまわり、人命救助のお手伝いをお願いします」


「わかりました」